原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン症は、アルドステロンというホルモンが過剰に分泌されることで高血圧が引き起こされる病気です。アルドステロンは、副腎(腎臓の上にある小さな臓器)から分泌されるホルモンで、水分や塩分の調整を行う働きがありますが、過剰になると高血圧を引き起こします。副腎にできた腫瘍が原因で過剰になる場合や、副腎全体からアルドステロンが過剰に作られる場合があります。f:id:KUROTANU:20221209161428j:image

まさしく私は糖尿病の検査で腎臓のエコーを撮った時に、右側副腎に腫瘍が見つかりました。

 

そこからこの病気の専門医の居る大学病院で検査を受ける事になりました。

 

はじめに血液検査をしてARR(アルドステロン・レニン比)という値を算出して、ARRが200以上の場合は原発性アルドステロン症の疑いがあるとの事でした。結果、原発性アルドステロン症が疑われたので確定診断に進みました。

 

日を改めて、確定診断のため1泊2日の入院で負荷試験を行いました。負荷試験は薬剤を投与したときのホルモンの反応を見る検査で、負荷試験が1つ以上陽性の場合は、原発性アルドステロン症と診断されます。

 

私はこの検査で原発性アルドステロン症が確定しましたので、次の段階の検査に進みました。


次は治療方針(手術か内服か)を決める事でした。副腎は2つあるので、例えばひとつが異常をきたしていて、それを手術で取り除いてしまえは、高血圧症が治る可能性があるとの事でしたので、私は手術を希望しました。

ただもしも両方の副腎に異常が有る場合は、両方の副腎を取り除く訳には行かないので、その場合は投薬治療になりますとの事でした。

そこで今度は、手術の適応かどうか副腎静脈サンプリングという検査を2泊3日入院して行いました。

この検査は、部分麻酔で手術台に横たわり、脚の付け根の血管にカテーテルを通して、左右の副腎から組織を採取して調べると言う検査でした。部分麻酔でしたので、終始意識はありましたが、痛みやカテーテルが入って行く感覚は一切感じませんでした。

終わったら先生から上手く取れましたよ、と言われ一安心!

中には上手く取れない方もいらっしゃるようです。

 

結果、私は腫瘍が有る副腎だけでなく、両方の副腎に異常があった為、希望していた手術は出来ず、投薬による治療になりました。

 

内服による治療は、原則一生続ける必要があって、薬でコントロールして血圧とアルドステロンの正常な状態を維持します。

この一生を避けたくて手術を希望していたのに残念です、が仕方ないです。

覚悟して今も薬を飲み続けています。

 

まぁ検査も大変でしたし、結果も希望通りではなかったけど、苦労した甲斐もあって、色々と対処法も分かって、今では血圧は安定しています。もちろん薬を飲んでいればですけどね!

 

ところで副腎の腫瘍ですが、稀に癌化する場合もあるみたいですけど、確率的には心配には及ばないとの事です。良かった!